シンポジウム4 講演3

日本医学放射線学会による画像診断ナショナルデータベース(J-MID)の開発とその発展

演者:
明石 敏昭(順天堂大学放射線診断学講座 准教授)

[抄録]
日本医学放射線学会は画像診断のナショナルデータベースとして日本医用画像データベース(Japan-Medical Image Database: J-MID)を2017年にAMEDの支援によって構築した.現在国内の10大学病院よりCT・MR画像とそのレポートを仮名加工後にJ-MIDサーバーに送信し,年間約1億枚のペースで画像が収集されている.これらのデータは国立情報学研究所のクラウド基盤にも送信し,artificial intelligence(AI)の研究等に利活用できるシステムの開発を行っている.各施設にはJ-MID規格のアノテーションを付与し,送信するシステムが導入されており,放射線専門医の協力により迅速な教師データの収集を可能にしている.これまでにCOVID-19肺炎や腎癌,くも膜下出血などを対象としたAI研究を行ってきたが,現在はCOVID-19肺炎検出AIを用いてJ-MID内での発生をモニタリングするというサーベイランス研究を実施している.

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